Yahoo!ショッピングで成功した担当者に直撃インタビュー!
出店のきっかけや、成功事例からノウハウまで、出店をご検討中の皆様や
出店中のストアも必見のエピソードを紹介します。
私の出身地である熊本県は、柑橘類の生産が大変盛んです。でも近年、温州みかんの生産量がピーク時の1/4にまで落ち込んでしまっているのを見て一念発起。親戚や友人の農家が抱える問題を解決できないかと考え、東京の会社を辞めて熊本に戻り、柑橘類を扱うネットショップを立ち上げたのがはじまりです。
もともとウェブサイトの制作や開発をする会社でディレクターの経験があり、ECの知識もある程度は持っていました。ところが実際にネットショップを運営するとなると、これがなかなか難しくて、ECノウハウを習得したり、セミナーに参加したり、もう前のめりに運営しながら覚えていきました。
産地として強みがある商品やランキングを見て、売れ筋商品をリアルタイムで訴求しています。他社の販売手法も意識するようにしています。
心がけているのは、生産者と消費者、どちらにも喜んでもらえるような商品ページを制作すること。今では生産者から販売をお願いされるほどの信頼関係を築けましたが、当初は営業に行っても「インターネットは怪しい」と思われたりもしたので。
ネットショップは「顔が見えない」お客様が相手なので、ページを作る際に、不足する情報や不安にさせる要因がないか細心の注意を払っています。
自然の物を扱っているので自然災害によるイレギュラー対応が一番大変。生産者と密に連絡を取り、お客様に入荷状況をお伝えして不安にさせないようにしています。
ほかのモールにも出店していますが、お客様へのメルマガが有料になり、その後も1通あたりのメルマガ配信料が大幅に値上げになってしまいました。うちはアフターフォローでメルマガを送っている部分があるのですが、そこが値上げになってしまったんですね。だからお客様へのフォローのメルマガが無料のヤフーに出店しました。
初期費用、月額固定費、売上ロイヤルティが無料で、自由に外部リンクを設置できたり、お客様のメールアドレスを保有できるのも魅力でした。
開店当初は商品ページの作成が追いつかなかった。でも新規獲得を大前提にしていたので、広告費投入と広告掲載はマストでした。正直、広告比率はほかのモールより高めです。ただ想像以上に検索流入があり、目標としていた売上到達は早かったですね。
例えば実店舗の青果店など個人商店が多かった時代は、販売者が直接お客様に商品の良さを伝えて販売できました。でも現在は、スーパーなどの量販店、いわゆる「無人の陳列販売」が主流なので良さを伝えきれていない。一方ネット販売は工夫次第でいくらでも情報を伝えることができ
るんですね。「1対多数」の接客ができるのは大きな強みです。また、ほか大手モールと違ってYahoo!ショッピングは幅広くいろいろな商品が売れる傾向にあります。
これは「検索流入」が多いからでしょうね。売れ方が違うので、ほか大手モールとの両立販売に満足しています。
ありがとうございました!